地域周産期医療センター
地域周産期医療センターとは
周産期(出産の前後の時期)を対象とし、産科と新生児科の両方が組み合わされた比較的高度な医療行為を行うことができる医療施設です。当院は2006年4月、東京都から認定を受けました。
ビジョン・ミッション
- 地域周産期母子医療センターとしてハイリスクの妊婦搬送受け入れ体制を有し、母体の救命救急への対応を行います。
- 医師と助産師が妊娠から出産、育児にわたって母子ともに安全でより快適な出産と育児が実現できるよう連携し、最善のケアを提供します。
- 産後は母児同室での母乳育児支援をします。
スタッフ紹介
当院にいる助産師は約80名で、産婦人科病棟に49名在籍しております。産婦人科病棟の助産師は、病棟だけでなく、産科外来、分娩室、母子保健相談室においても勤務しております。
その他、NICU/GCU、ICU、手術センター、外来などで活躍している助産師もいます。
院内にはアドバンス助産師9名が在籍しています。
産婦人科病棟の助産師は、NCPR(新生児蘇生法)Aコースの資格を全員取得しています。
また、J-CIMELS、ICLS、ALSOなどの母体救命に関するコースを受講しているスタッフも多数います。
さらに、ラクテーションコンサルタント、ベビーウエアリングコンシェルジュ、ベビーマッサージインストラクター、アロマテラピーインストラクター、受胎調節実地指導員、妊産婦体操実地指導員、公認心理師など、助産師以外の資格を持ったスタッフが多数在籍しています。
(2024年12月現在)
妊娠、出産は女性の人生の中の1大イベントです。その素晴らしい場に立ち会わせて頂き、妊娠、出産、育児において赤ちゃんとお母さんが心身ともに安全にかつ安楽な生活が送れるようサポートさせて頂きます。
NICU病棟・GCU病棟
NICUとは新生児のための集中治療室です。ここは24時間体制で医療スタッフが常駐し、出産予定日よりも少し早く生まれた赤ちゃんや小さく生まれた赤ちゃん、生まれながらに病気を持った赤ちゃんの治療やお世話をするお部屋です。私たちは赤ちゃんに安全で優しいケア、発育・発達を促すケア、ご家族が積極的に赤ちゃんに寄り添えるケアを日々、行っています。
面会時に、カンガルーケアやタッチケアなど、赤ちゃんに触れ合うことをすすめています。こうした触れ合いにより、赤ちゃんの発達も促され、ご家族も自然と愛情を深め、家族の絆を深めていけるお手伝いをしています。
赤ちゃんの日々の成長や写真、ご家族の思いなどを自由に書いてもらう「交換ノート」でやり取りしています。退院後は思い出のアルバムのひとつにしてください。
NICUでの集中治療が終わるとGCUという回復治療室に移ります。赤ちゃんの体重や状態によっては最初からGCUに入院する場合もあります。母乳育児が無理なく継続していけるよう授乳や搾乳、また、おむつ交換や沐浴などを一緒に行いながら少しずつ育児に自信を持って退院の日が迎えられるように支援しています。
大切な赤ちゃんが入院となってしまったことで、不安な気持ちを抱えているご家族はたくさんいます。ご家族の心理的な負担が少しでも緩和されるようにお話を聞き、赤ちゃんの状態が分かるように、現状が受け入れられるようにしっかり説明、支援していきます。また、薬剤師、栄養士、医療ソーシャルワーカー、リハビリテーション科など様々な職種と連携した支援体制を持ち、地域との結びつきを大切に、お家に帰ってからも安心して育児ができるよう退院後も含めた支援を行っています。